配送ロボットを長寿命化・環境負荷低減!(日本ケミコン㈱の協力)
配送ロボットが,駅から自宅までの短距離移動だけでなく,宅配員に代わって自宅やオフィスの目の前まで日用品や郵便物を届けてくれたら便利ですよね。
(楽天 自動走行ロボットを活用した屋外での配送実験を実施の動画を参照)
西嶋研究室では、日本ケミコン㈱のご協力を受けて、長寿命で希少金属や有害な重金属を含まない電気二重層キャパシタ(EDLC)をバッテリーと併用する研究を行っています。
『荷物の重量』『配送距離』『配送場所までの高低差』『温度環境』『バッテリの残量』『連続する配送回数』『次の荷物を積むまでの時間』『配送ベース車両が次の地点まで移動する時間』『運用する配送ロボットの台数』など配送ロボットの様々な運用状況に応じて最適なバッテリの充電電流値を管理することで、配送ロボットの『長寿命化』『高稼働率』『希少・有害材料レス』を実現することを目的としています。
EDLCは、バッテリーと比べると10分の1ほどしかエネルギーを蓄えることができないのが弱点ですが、例えば、マンションの中の荷物の配送であれば、最大でも往復400m程しか走らないので、手のひらサイズのEDLCで十分です。EDLCは瞬間的に充電できる利点を持っているので、1往復したら急速充電することで、また荷物を運ぶことができます。
マンション内に配送ロボットがいてくれたら、宅配員さんはマンションの玄関で荷物をロボットに渡せばよくなるので、人手不足の解消につながります。マンションの住人も、宅配ボックスに荷物を取りに行かなくてもロボットが持ってきてくれるようになります。宅配員になりすました強盗から身を守ることも出来るようになります。
ロボットが、病院や介護施設、レストラン等でサービスを提供する役割を担う未来はすぐそこです!
ちなみに、日本ケミコン㈱は、電子部品であるアルミ電解コンデンサの世界シェアNo.1の大手企業さんです。
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